読書

なれる!バーストリンカー 改 感想

2012年冬に発行されたコピー誌『なれる!バーストリンカー』が、内容が追加され、しかもオフセット本で帰ってきた!! という感じだったのですが、内容的にはなるほどと思った点もあり、また不満点もありました。 適当に、良い点悪い点を挙げていきます。 ・…

金属バットの女 感想

第9回HJ文庫大賞の特別賞受賞作ということで読んでみました。 あらすじはこちら。 5月のクソ暑い日、ど田舎の駅のホームで世界一可愛い女と出会った。次の日、夕方に目覚めると家族が殺されていた。親父、かーちゃん、兄貴、妹、じじぃ。全員だった。そんで…

バビロニア・ウェーブ 読了

紛うことなき傑作。バビロニア・ウェーブの設定、謎、そしてそれらの描写は目の前に宇宙を感じられ、銀河系、果てには深宇宙へと至っていく流れは、宇宙ものが好きな人にとって堪らないものとなっていた。著者後書きでは、本書には数々の未解決問題があると…

太陽の簒奪者 読了

異種知性体とのコンタクトを描くハードSFの王道作品。とりわけリーダビリティが高いので初心者の入門書として適しているし、ジャンルに慣れた読み手でも十二分に楽しめる内容でした。 「真相を知ることで不思議としか思えなかった出来事が不思議性を剥ぎ取ら…

天になき星々の群れ フリーダの世界 読了

女子校スナイパー。 キャラクターの心情描写、展開の仕方が好みですし、引き込まれる筆力があると思います。また台詞の応酬に関しては、この作品の次作である『円環少女』シリーズを彷彿とさせるものがありました。 それにしてもこの作家は本当に「逃げ」を…

戦略拠点32098 楽園 感想

Kindleで読了しました。エピローグで涙腺が緩んだよ……。 「『自分』という概念は、社会を構成する人間個々が持ち寄る、ただの『誤差』に過ぎない」 (中略) 「結局、機械と同じ答えを出すなら、回答をためらわせる感情は、『誤差』ではないか?」 「人間は…

見えないグリーン 感想

ジョン・スラデックの『見えないグリーン』を読了。 パズラー好きにはマストリードですかね。こんなトリックよく思いつくなあと思ったものの、圧倒的にフェアなので解決を提示された時に全く違和感なく読めた。ただわからんですわこれw 癖のあるキャラクタ…

飛浩隆先生の『息吹』ツイートまとめ

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飛浩隆先生の『自生の夢』ツイートまとめ

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2015年7月の読んだ本

2015年7月の読書メーター読んだ本の数:4冊読んだページ数:1765ページナイス数:22ナイス戦国自衛隊 (角川文庫)の感想面白かった。/「時間は俺に何をさせようというのだろう」/SFはこれを読め!で紹介されていたので読んでみた。オチが……。読了日:7月5日…

8月に読んだ本

2014年8月の読書メーター読んだ本の数:2冊読んだページ数:496ページナイス数:55ナイス秋期限定栗きんとん事件 下 (創元推理文庫 M よ 1-6)の感想一人の勘違い野郎がハートフルボッコされるところがとてもイカしていたと思う。読了日:8月4日 著者:米澤穂…

7月に読んだ本

2014年7月の読書メーター読んだ本の数:5冊読んだページ数:1546ページナイス数:42ナイスやはり俺の青春ラブコメはまちがっている。 (ガガガ文庫)の感想この巻だけだと面白さがよくわからない。読了日:7月1日 著者:渡航ノーゲーム・ノーライフ3 ゲーマー…

6月に読んだ本

2014年6月の読書メーター読んだ本の数:3冊読んだページ数:1147ページナイス数:15ナイス冴えない彼女の育てかた (富士見ファンタジア文庫)の感想初版購入から約2年を経ての読了ととてもじゃないが信者とは呼べないくらいのだらしなさだけど、とても丸戸史…

今年の残りの読書予定

流血女神伝シリーズ制覇。 『女神の花嫁』全三巻、『暗き神の鎖』全三巻、『喪の女王』全八巻の計十四巻。 Qシリーズ最新刊に追いつく。 『万能鑑定士Qの事件簿』残り八巻分と、『万能鑑定士Qの推理劇』既刊二巻分、『万能鑑定士Qの短編集』既刊一巻分、『特…

2012年10月に読んだ傑作小説

2012年10月に読んだ小説でこれは傑作、というものを紹介。 幻の女 死の接吻 シンデレラの罠 皇帝のかぎ煙草入れ カーリー(1) 黄金の尖塔の国とあひると小公女 黄色い部屋の謎 これにて、『ミステリが読みたい! 2010年版』が選ぶ海外オールタイム・ベスト・…

今年の残りの読書計画

読書メーターで確認してみたら、まず残り8冊で年間100冊で、また残り22冊で総計300冊になるので、来年になる前に300冊を目標にしたいと思います。 ひとまず、現時点で読んでしまおうと思っている読みかけの本と、数日後に駿河屋から到着する本を合わせたもの…

2012年9月に読んだ傑作小説

2012年9月に読んだ小説でこれは傑作、というものを紹介。 屍者の帝国 天冥の標シリーズ 五巻まで読了。 舞面真面とお面の女

2012年8月に読んだ傑作小説

2012年8月に読んだ小説でこれは傑作、というものを紹介。 流血女神伝シリーズ 帝国の娘 復刊・新装版を読了。 六花の勇者 一巻まで読了。 ねじ巻き精霊戦記シリーズ 天鏡のアルデラミン 完全・犯罪

2012年7月に読んだ傑作小説

2012年7月に読んだ小説でこれは傑作、というものを紹介。 トリックスターズ 1巻目だけ読了。 織田信奈の野望 7巻まで読了。 クズがみるみるそれなりになる「カマタリさん式」モテ入門 問題児シリーズ 最新刊(降臨、蒼海の覇者)まで読了。

2012年1月に読んだ本他 まとめ

はてダ絶賛放置中のk-pです。一日一冊を継続したがための、それは不可避的な結果でしたが、だからこそ一日に一冊を読破するということが続けられているのだと、自分を納得させている今日この頃です。だって昨年、俺が読んだ本の数何冊だと思います? 七十八…

百億の昼と千億の夜 つぶやきまとめ

取り敢えず読書メーターで呟いていた事を纏めておくだけ纏めておきます。 手抜きってもんじゃねえな。 ネタバレしているものもあるので、以下格納。

ミニスカ宇宙海賊 2巻 黄金の幽霊船 感想

只今テレビアニメが放映されているモーレツ宇宙海賊の原作、ミニスカ宇宙海賊シリーズの2巻目の感想です。 1巻ではまだ表層しか書かれていなかった海賊船の仕組みや人員などが具体的に描かれ、愈々本編に突入したということが伺える巻でした。と言っても今の…

果しなき流れの果に 感想

巨匠小松左京の言わずと知れた作品です。巷の評価に違わず大傑作でした。これをオールタイムベストと挙げる人は多いのではないでしょうか。 さて内容ですが、時間・空間共に「縦横無尽なスケールの大きさ」と書くと逆に作品が陳腐に思えてしまうくらいの壮大…

魔法科高校の劣等生 4巻 九校戦編(下) 感想

大人気web小説シリーズの書籍化、4巻目。九校戦編が終了の巻です。 主人公の達也のみならず、様々な人物の力を実感する事が出来た巻でした。その九校戦の中で、主人公の新たなライバルや、強大な敵と相見えたり等がありました。その対峙の過程で様々な魔法能…

神狩り 感想

“日本SFの至宝”という帯の宣伝文句と、何より『神狩り』というタイトルに惹かれて購入、読了しました。 うーん……“神を狩る”というタイトル・テーマは衝撃だったし、展開が非常に気に為る所ではありました。古代言語というガジェットも、作中での神を狩るとの…

星刻の竜騎士 6巻 感想

竜と人間のファンタジー、6巻目。そして第二部開始の巻でもあります。 1巻から仄めかされていたとあるキャラやそれに関係するその他の新キャラ登場、主人公の成長っぷりなどから、シリーズが好調である事が伺えました。前巻まで各々の巻に少なからずあった触…

ハレーション・ゴースト 妖精作戦PART2 感想

シリーズ2巻目。 今回も素晴らしかったのですが、1巻とは違った素晴らしさでした。というのも、主に元ネタになっている漫画・アニメ作品が大好きな俺にとって、御褒美以外の何物でもない作品だったのです。オマージュ元が好き過ぎてという意味ではこの作品を…

魔弾の王と戦姫 3巻 感想

シリーズ第3巻。1,2巻でも思っていたことですが表紙の絵と口絵が好みですね。この人の絵は好きです。 次に内容。今までにない強大な敵が出てきましたが、団体行動で何とか打ち破る辺り、このシリーズの面白さが垣間見られるというものです。終わりでは、次巻…

兇天使 感想

ここ2年間くらいのずっと読破目標だった『兇天使』、ようやく読了いたしました。 オールタイムベスト級、どころか、私的オールタイムベストになりました。もうとにかくすんごいしとにかく面白い。小道具・大道具・構成・トリック・オマージュ・カタルシス・…

クォンタムデビルサーガ アバタールチューナー5巻 感想

鏡明さんの解説文が全てなので、特別に語ることを持ち得ないのですが、とりわけ人間と神の描写は古典的SFを彷彿させられました。古めの作品が好きな人にはオススメですかね。紛うことなくSF、個人的な好き嫌いでいけば“そこそこ好き”止まりなんですが、傑作…