バビロニア・ウェーブ 読了

 紛うことなき傑作。バビロニア・ウェーブの設定、謎、そしてそれらの描写は目の前に宇宙を感じられ、銀河系、果てには深宇宙へと至っていく流れは、宇宙ものが好きな人にとって堪らないものとなっていた。著者後書きでは、本書には数々の未解決問題があると述べられているが、そもそもバビロニア・ウェーブの設定自体が稀有壮大であり、SF読みにとって想像力を喚起させるものであり、一読者としては大変ワクワクする話だった。また結末は、更なる宇宙の拡張を予感させる、これぞハードSFの醍醐味だと感じずにはいられない。


バビロニア・ウェーブ

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