ハレーション・ゴースト 妖精作戦PART2 感想

 シリーズ2巻目。


 今回も素晴らしかったのですが、1巻とは違った素晴らしさでした。というのも、主に元ネタになっている漫画・アニメ作品が大好きな俺にとって、御褒美以外の何物でもない作品だったのです。オマージュ元が好き過ぎてという意味ではこの作品を冷静に評価できていない、ということを当然の如く前置きにするとして、その、オマージュしても勿論そうなのですけれども、1巻にあった主人公の勢い(熱)みたいな(――小川先生の解説文序盤に書かれているような)ものはこちらにも顕在しており、シリーズとしても十二分に楽しめました。
 また、リアル中学生の時にこれを自分が読んでいたら、そこそこ苦い思い出として残る青春物の作品だろう、とも言えるんだろうなとも強く感じた巻でした。こういう切なさは矢張り、SFならでは、ジュブナイルならではというものであり、最近の、萌え基調のライトノベルばかりに耽溺してしまっている中高生辺りには強烈にお勧めしたい所存です。(逆にそういうものに目覚めさせてしまいたい、という自分の鬼畜親切心をチラつかせつつ)


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 第1巻の感想はこちら。妖精作戦 感想