今後読んでいく本の指針
SFは好きなのですが、今まで古典SF、特に翻訳物の古典SFをずっと意図的に避けていました。時折読むということもなくはなかったのですが、基本的には読まないで今日まで来たのです。いろいろ理由があります。古典SFは新しいものを結構読んでいる俺にとってそんなに面白そうに見えなかったこと、翻訳物が苦手で、読んでいると把握出来なくなってくること、前に切られたマイミクが古典SFばかり読んでいて、俺がせっかく感想を書いても新しいもの――80年代SF――現代SFという言葉は妥当か(?)――やゼロ年代SF――を読まずに、それでいろいろあって切られてしまったことから、古典SFはずっと読まない! だとかって決め付けていたということ……。しかしいずれ、国内国外含めて古典SFを読む日が来るのだろうなということは考えていました。そして一昨日一昨昨日になって突然、急に「古典SFが読みたい! まずは翻訳物だ」という衝動に。いてもたってもいられなくなった俺は急いで図書館に向かい5冊借りてきて、ライトノベル以外の小説を読むのに俺にとっては驚異的スピードの2日ほどで読み終わったのが一昨日感想をあげた『夏への扉』だったりするわけです。
それで今、ホーガンの『星を継ぐもの』を読んでいる最中です。こちらはのっけからおもしろさ全開なので、今日には読み終わるでしょう。他に借りてきた物をここで紹介してもいいのですが、とりあえずあとからのお楽しみということで。感想をお待ちください。おそらく2週間以内には、借りてきた物すべて読み終わるはずですので。ちなみにライトノベルでも早くて1日1冊――早くても、ということで、大抵は1日以上はかかります。ライトノベルでもそうなのですから、文体が比較的軽くなくて中身もそれなりに濃い普通の小説であれば1週間近くかけて読むこと――今年の2月付近は長編でも3〜4日で読み終わるというわりかし早いスピードでしたが、あの頃はある意味異常だった。だって読書以外に何もしていなかったし、それなら3〜4日で当たり前というもの――はザラです――の俺の読書スピードですが、今回はなんか異様にモチベーションが高くてですね、なんとかいけるんではないかと。というのも前は借りて、読まずに返すということが日常茶飯事でしたから。今回はいける。ただその分、同様に高まっているゲーム熱もありますし、大神も、あと実は『ゼノギアス』もプレイし始めたのですけれども――アーカイブスで買ったものをPSPにつっこんでプレイしている。外に出かけている時はそれをやる。家にいる時は大神――中々どうして、時間配分に困っているところであります。
さて、今回異様に高まった翻訳物古典SF熱なのですけれども、今後読んでいく本の指針ということで、こちらを参考にしていきたいと考えています。
- SFファン度調査(06年オールタイムベスト版)
http://sto-2.que.jp/ndiary/2006/04/200604161.html
ほとんど読んでいないよ俺……(というか正確には全く読んでいなかった)SFファンと言えるのかそれは、という気持ちがあるのですが、まあこれから読んでいくということで許してください。というか、これをみていたら俺が読みたいのは古典じゃなくてオールタイムベスト作品なんじゃないかという気がしてきたが、古典と言った方がなんかかっこいいので古典を読むのだと言っておきます。
翻訳SFだけとりあえず抜粋します。俺がひとまず読んでいきたいと思っている作品です。とりあえず備忘録の意味も含め読書数晒し、ということで、読んだものは削除線を引っ張っておきます。
『ソラリスの陽のもとに』スタニスワフ・レム*1『幼年期の終り』アーサー・C・クラーク*2『夏への扉』ロバート・A・ハインライン*3- 『火星年代記』レイ・ブラッドベリ
- 『虎よ、虎よ!』アルフレッド・ベスター
『地球の長い午後』ブライアン・W・オールディス*4- 『万物理論』グレッグ・イーガン
- <ハイペリオン>4部作 ダン・シモンズ
- 『ハイペリオン』ダン・シモンズ
- <ハイペリオン>2部作 ダン・シモンズ
- 『ノーストリリア』コードウェイナー・スミス
『アンドロイドは電気羊の夢を見るか?』フィリップ・K・ディック*5『星を継ぐもの』ジェイムズ・P・ホーガン*6- 『ニューロマンサー』ウィリアム・ギブスン
- 『宇宙船ビーグル号』A・E・ヴァン・ヴォクト
- 『順列都市』グレッグ・イーガン
- 『ブラッド・ミュージック』グレッグ・ベア
- 『アルジャーノンに花束を』(長篇版)ダニエル・キイス
『エンダーのゲーム』オースン・スコット・カード*7- 『竜の卵』ロバート・L・フォワード
- 『闇の左手』アーシュラ・K・ル・グィン
- 『宇宙消失』グレッグ・イーガン
- 『逆転世界』クリストファー・プリースト
- 『パーマー・エルドリッチの三つの聖痕』フィリップ・K・ディック
- 『火星夜想曲』イアン・マクドナルド
『結晶世界』J・G・バラード*8- 『ディファレンス・エンジン』ウィリアム・ギブスン&ブルース・スターリング
- 『航路』コニー・ウィリス
- 『重力が衰えるとき』ジョージ・アレック・エフィンジャー
- 『ディアスポラ』グレッグ・イーガン
- 『光の王』ロジャー・ゼラズニイ
- 『パヴァーヌ』キース・ロバーツ
- 『キリンヤガ』マイク・レズニック
- 『宇宙の戦士』ロバート・A・ハインライン
- 『スキズマトリックス』ブルース・スターリング
- 『スノウ・クラッシュ』ニール・スティーヴンスン
- 『流れよわが涙、と警官は言った』フィリップ・K・ディック
- 『2001年宇宙の旅』アーサー・C・クラーク
- 『リングワールド』ラリイ・ニーヴン
- 『タイタンの妖女』カート・ヴォネガット・ジュニア
- 『人間以上』シオドア・スタージョン
なるべく今時間のあるうちにたくさん読んでおきたいですね。やはり古典――オールタイムベスト――を制覇するだけで、読書観といいましょうか、SF観がしっかりすると思うので。話のネタにもなるし、意識の高いSF読者でありたいですし。