ワルキューレロマンツェ 雑感と考察もどき

 クリアしたので。
 後半、ネタバレあり。


ワルキューレロマンツェ(Ricotta
 http://www.ricotta-soft.jp/products/walkure/index.html


 まずは自分語りから。
 このゲーム、リアルタイムで2年半ほど待った。2008年の6月に『プリンセスラバー』をプレイして、美麗なCGでの濃厚なエロシーン、アヘ顔と放尿(特にティーポットシーン)とボテ腹に驚き、このメーカーはちょっと追っかけようと思ったものでした。
 そんなプリラバ発売から10ヶ月ほどが経ったあたり――つまり2009年の4月頃――に、Alcotから発売された『死神の接吻は別離の味』というエロゲーをプレイして、そこで俺は“おるごぅる”という名前のシナリオライターに“ド”が付くくらい嵌りました。小気味良いキャラクター同士の会話と、変態でいい意味で残念なエロシーンを非常に気に入って、その頃の日記を読み返すといかにおるごぅるに傾倒していたかがよく分かる。
 で、ここはちょっと記憶があやふやなんだけど、ちょうどその頃のテックジャイアンというエロゲー雑誌に、たしかRicottaの次回作が告知されていたと思うんですよね。処分してしまっていたので今となっては確かめようがない……。ただ、シナリオライター名におるごぅると書かれていたことと、それを見てウオーォオォーアッヒャアアアウオホーオオオオオ(AA略)となっていたことは覚えています。こもりけい原画で、アヘ顔と放尿とボテ腹Hをおるごぅるが筆を取るんじゃないかと、俺にとって期待しないわけがなかったのね。
 それ以降はずーーっとワルロマ発売をただただ待っていました。


 しかし、新作情報を見てわりとすぐに、プリラバがアニメとして放映されるという告知がなされてしまったのです。Ricottaの公式は、アニメの情報ばかりが更新されるという事態に。たしか2009年内はワルロマに関して情報がほとんど更新されていなかった気がする。年が明けても、プリラバDVDになりますグッズ出ます18禁OVAになりますという情報ばかりが更新されて、本当にワルロマの制作が進んでいるのか? と何回言ったものか……。
 ここまで書いたがやっぱり違ったかな。更新はしてたけど、遅々として進まないとかそんな感じでしたかね?
 とにかく、いつまで経っても満足に情報が出なかったんですね。


 という紆余曲折を経て、今年になって更新が増えこのたびようやく発売。プレイした次第です。


       −−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−


 で、感想なのだけど、ぶっちゃけ俺が書くまでもなく素晴らしいレビューが批評空間にあってですね。それを読んだら、こりゃ俺が、新たに「具体的にこういうシナリオで〜こういうキャラがいます〜(CG付き)」という感想をいちいち焼き増しする必要は全くないなと思ったので、ここに書くのは、完全に“ふと思ったことメモ”という形にします。
 一応、その素晴らしいレビューのURLを貼っとくよ。


 OYOYOさんの「ワルキューレロマンツェ 〜少女騎士物語〜」の感想(ネタバレなし)
 http://erogamescape.dyndns.org/~ap2/ero/toukei_kaiseki/memo.php?game=12434&uid=OYOYO


 こんなん読んだら、あといくら頑張って書いても二番煎じ以外の何物にもならんなーと思わざるを得ないっつーの、マジで。ネタバレはなく、字数もやたら多くなくまとまってるので、未プレイの人でも安心して読めます。ざっと概要を把握するには最適です。こういうのを読むと、出来の良さと自分の好みって別物、違う観点なんだな、そしてそれを区別出来ているんだなと思わさせられます。
 ホント、それを区別できていない感想が……


 さて。次は俺のメモです。箇条書きで。
 ほとんどくだらないものばかりですし、こっちも未プレイの人には何のこっちゃってものが多いけど、まあいいでしょう。




・このゲームはヒロインが馬に乗ってる(乗り慣れている)って設定なんだけど、ってことは下半身の筋肉が鍛えられているってことか?
 普通に考えて馬に乗って、スピード出して槍を操作するくらいだから、下半身は結構鍛えられてるってことだよな。そりゃエロシーンのときアヘったり放尿するくらい激しくしてもおかしくはないんじゃね。下半身が肉体的に強いことがイコール淫乱だというわけではないにせよ。
 さらに言えば膣圧とか相当なもんなんじゃね? 勉強したわけではないので、下半身強化が膣圧にどの程度影響するのかについては知らないんだけど、そう妄想すると胸熱。
 膣圧マジ胸熱


・いわゆるSD絵が少なくて非常に好感が持てている。いや、正確には少なくていいんじゃなくて、必要過多に使用していない点がいい。別にSD絵が嫌いというわけではなく、乱発、多用するのはどうかと思っているだけ。本来ならば1枚絵のCGがくるようなところで、なんでここでわざわざSD絵を入れるの? 別にデフォルト化することが演出として効果的な場面でもないよね? というようなところでのSD絵を多用されると正直言って辟易する。
 この際だから言っておくと、有名絵師を起用! とか宣伝文句で謳うわりにSD絵が多いと、仮に絵目当てでプレイし始めたゲームならば、なぜ俺はこのゲームをプレイしてるんだろうと感じてしまう。有名絵師を起用していることそれ自体が宣伝である作品が少なくないわりに、絵師に1枚描かせるよりもSD原画を他の人に描かせて使うのは勿体ない。安上がりなんだろうけど……。


・ノエル→スィーリア→リサ→美桜の順で攻略したんだけど、美桜の中の人が車の人(清○愛)だと気付いたのが美桜ルートに入ってから。気付いた時は自分で自分に突っ込んでしまった、遅すぎるな、俺。
 つーか表だと、某まてぃっくのみなわちゃんくらいしか知らない。あとリリカルなのはに出てくる某端役とか。


・初エッチのあと、どのヒロインも短いピロートーク的なものと、主人公の隣で横になっているCGがちゃんとあるのはいい。
 イチャラブ萌えゲーは、イチャラブだからこそもっとピロートークをちゃんと書くべし(キリッ


・ググったら判明。ノエル役の島原蘭って中村繪里子か。つまりアイマスの……。
 そんなにエロゲーに出演しているわけではないのに、エロい演技は悪くはなかった(キリッ
 結構好きな声。気に入ったので、今後もたくさんエロゲーに出てほしいものです(キリッ



 ――――と、 思 っ た の だ が !



 一般声優18禁出演作品まとめ @ ウィキ
 http://www35.atwiki.jp/seiyuumatome/pages/43.html


 俺が知らないだけでした。無知は怖い。
 つーかなんだよこの名義の多さ、水橋か○りの裏名義みたいだなあ!(と思いつつ、ミズハスのも見たけど、これの2倍くらいありました)
 プレイしたゲームがそこそこある……今の今まで全く気付きませんでしたよ。おっかしいなー……。
 ただ、ワルロマを以って好きな声優リストに入ったので、出演情報は気にしたいと思います。


・これはすごく個人的に思うのだけれども。こもりけいの絵の魅力って、ここだけの話、アヘ顔でも放尿でもボテ腹でもなく(もちろん俺は大好物だよ)、エロシーンにおける主人公のナニの描き方じゃね? や、勘違いしないで欲しいのは、俺はそういうのを求めてエロシーンを見ていたわけじゃないんです。ただ、なんつーのかなあ――亀頭と竿のバランスと、ナニと主人公の体のバランス、ナニとヒロインの体のバランス、それらを含めてのエロシーンの、ナニを挿入している(フェラならフェラされているナニ、手コキなら手コキされているナニの)構図の仕方、これらの均整が素晴らしいんですよ。また、ナニの色の塗りに関しても、誇張しすぎず淡白すぎず、程よい感じで塗られていて、まあ塗りに関しては本人がやってないかもしれないとはいえ、塗りが映えるような元の原画の描き方をしていることは間違いないと思うのね。よくエロゲーだと、妙にでかく描かれすぎたナニとか、妙に細く描かれたナニとか、また、塗りに関しても正直言って、こう、ちょっとこれはあんまり上手くないなってのが多くて、まあエロゲーだし……と諦めることもしばしばある中で、こもりけいさんの描くナニは本当によく出来ている、分かっているな、と言わざるを得ないんですね。と言ってもまあ、俺は絵を描かないので素人判断でしかないのですが。
 絵を描く人に対して。誰かワルロマをプレイしてこもりさんの描くナニについて何か考察してみませんか?(誘い)


        −−−−−−−−−− キリトリ −−−−−−−−−−−


 ま、こんな感じですかね。普通の学園物としてほどよくまとまっていたと思います。CGは折り紙つき。シナリオ、キャラはお好みでどうぞ、ってのが無難なところかなあ。BGMも、まあまあそこそこ。ボーカル曲はそんなに……いや普通にいいんですが、俺は印象に残りませんでした。
 矢張り、なんと言ってもエロシーン。とにかく、エロシーンです。これって学園純愛ゲーかと目を疑ってしまうのも仕方のないほどに濃いいエロシーンです。


 というわけでここまでは雑感となります。
 以下、美桜というヒロインについて思うことが様々あったので、ネタバレありで書いています。





 中身に差はあれど、ヒロインの4人のシナリオ展開は概ね似ていた。

  1. 何らかの理由があって主人公がヒロインのべグライターになる。
  2. 騎士とベグライターとして練習を重ねる。
  3. 主人公とヒロインが恋人同士“にも”なる。
  4. 大会。いろいろあって主人公とヒロインは窮地に。
  5. なんとか脱する。恋仲としてもさらに関係が深まり、大会で健闘。エンディング。

 1〜3は前後することがあるが、概ね、これがRicottaの示した少女騎士物語。騎士の部分は大会で、少女の部分は主人公と恋に落ちることで、物語は紡がれる。ここで、美桜と他の3人――スィーリア、ノエル、リサ――とは決定的な違いがある。美桜は主人公と結ばれるルートでなければ絶対に騎士になり得ないという点だ。そして、設定上、違うように書かざるを得なかった。なぜなら、美桜の主人公に対するスタート地点が他の3人と違うからだ。
 以下は、美桜ルートエピローグの一節。そもそも美桜は貴弘以外のベグライターと組むつもりはなかったことが読み取れる。

あの日、貴弘くんが旅立った後――私は元の普通科に戻り、騎士になる前と同じような生活をしている。
色々な人たちから、考え直すように言われたけれど、貴弘くん以外のベグライターと組む気にはなれなったから。

 あらかじめ美桜の貴弘に対するスタート地点を、ある程度他の3人と同じ位置まで――騎士になるという選択肢が美桜の中に表れるまで、押し上げる必要があった。そのきっかけとして描かれているのが、共通ルート、特に体験版部分であった“ジョスト素人を一時的に騎士にしてしまう”イベント。美桜がジョストに関して、騎士でないが故に他のヒロインよりも1歩遅れていることを、共通ルートのイベントで調整している。(1歩遅れていることが美桜にとって何故いけないのかは、少しあとの文章で説明している)
 ここで重要なのは、仮に美桜を騎士にしないまま貴弘と付き合わせたとしたら、この作品のコンセプトである“少女騎士物語”とはかけ離れたものになってしまうということだ。既プレイ者ならばお分かりのとおり、貴弘はジョストを通じて過去にトラウマのようなものがある。それを解消するには、貴弘がただ一人でいてはどうにもならない。騎士という立場のヒロインと、ベグライターという立場に主人公がなった状態で結ばれなければ、解決できない事柄になっている。

一年前の桜の舞う季節、美桜のベグライターになったことで俺の未来は変わった。

過去を決別する強さ……未来へ進む覚悟を……美桜がくれたものを枚挙すればいとまがない。
その恩返しに、俺は美桜を幸せにする。
そのためになら、俺はなんだってできる。

 ちなみに他の3人は、プレイヤーが攻略するヒロインルート以外の時、つまり貴弘と結ばれない状態であっても、騎士としての活動を続け、攻略ヒロインと大会で対戦する展開になっている。ここで意識したいのは2点あって、そもそも美桜が元々は騎士ではない普通の学生であり、他の3人が騎士であるという点と、前述の通り、主人公が騎士を支えるベグライターという立場にある点。よって、この作品における主人公(男)とヒロイン(女)との関係は、同時にベグライター(男)と騎士(女)であるということと等しくなければならない。そしてその関係を保つことでしか、“過去に傷を負った主人公と、騎士として何らかの使命を負ったヒロインが支えあう物語”を描けない設定構造になっている。
 このゲームでは、一応男女共に騎士になっているが、このゲームの主人公の場合は騎士=ヒロインであり、騎士と組んだ人以外のヒロインと結ばれるということも、あり得ない。またここが、美桜が1歩遅れていることがいけない最大の理由になる。
 ここで視点を変えて、貴弘の心情の移り変わりを多少細かく見てみる。

カイル「違う違う。騎士をやってた時の話だ」
貴弘「それは……」
あの頃の俺にとって重要なのは、勝利することだった。
すべての試合に勝ち続けることだった。

 元々このような信念の持ち主であった主人公が、

……本当は、お礼を言うのは俺のほうだよ、美桜。
忘れかけていたジョストへの想いを。
騎士でなくなっても、関わっていたいという願いを。
美桜が、思い出させてくれたのだから。

 このように変わる。そして、

美桜のおかげで、俺はベグライターとしてやれるかもしれない、その想いは強くなった。

けれど、今は違う。
形は違っていても、ジョストにかける想いは昔と同じだ。
――美桜が、思い出させてくれた。

貴弘「ああ。ジョストのことは好きだ。けれど、怪我をした以上、昔と同じようにはできない」
だから、騎士であることを諦めた。
でも――
貴弘「それは間違ってたんだな」
美桜のように、どんなことが起きても、決して諦めずに覚悟を持って前に進むのが大事だったんだ。
美桜「それじゃあ……」
貴弘「俺は周りの大人のためにジョストをしてたんじゃない。自分のためにしてたんだ」
貴弘「そんな大事なことも忘れていた。でも、思い出すことができたんだよ」
そう言って、重ねられた美桜の手をぎゅっと握り締めた。
途端、美桜の顔がパーっと晴れたように笑顔になる。
美桜「また目指すんだね。ジョストの騎士を」
貴弘「そうだな……今度こそ、美桜みたいに決して諦めない騎士になる」
美桜のお手本が俺なら、俺のお手本は美桜だ。

 というところまでくる。やはり、貴弘がこの設定(騎士だった過去、挫折、今はベグライターとしての活動)の枠組みで誰かと結ばれハッピーエンドを迎えるためには、どうしても、ヒロインは騎士という立場でなければならない。また美桜は、共通ルートを終えて美桜以外のキャラを選んだときに、そのルートの中での美桜は総じて騎士ではないという立場になっている。美桜は、貴弘が相棒にならなければ騎士としてもベグライターとしてもどちらでも描けないヒロイン。逆に言えば、主人公はベグライターのままで美桜をどうにかして主人公と絡ませるには、美桜を騎士にするしかなかった、というふうに見て取れる。
 また、どのヒロインルートでも語られているのだが、騎士とベグライターは2人で1人、それはさながら恋人同士のようだと喩えられている。

貴弘「まあ……でも騎士とベグライターが恋人や夫婦になることは、少なくないからな」

ノエル「ねえ、貴弘……騎士が、ベグライターを選ぶのも、ベグライターが騎士を選ぶのも――恋に似てるっていうわよね?」

 察するに、貴弘と結ばれる=主人公とジョストに関わるという形でなければ、この作品の根幹であるジョストを取り入れた意味がほぼ形骸化してしまうのだろう。
 ただ、指摘せざるを得ないことがある。そのような懸念――ジョストを取り入れた意味が全くなくなってしまうような展開になってしまうこと――を解消出来た、というか問題にならなかったものの、その分の“つけ”のようなものが、美桜ルートの展開の強引さとして表れてしまっていると感じている人が多いことだ。ジョストという真新しい設定、その設定であれば萌えな絵柄の女の子に甲冑を着せて絵面的にも映えるものを見事にやってのけてはいるんだけど、あと少しのところで爪が甘かったのかもしれないと、様々な反応を読んで思った。
 俺自身は、プレイ当初、パッケージ裏に書かれているこのゲームのキャッチフレーズ「恋する少女騎士(おとめ)は奇跡をおこす――」の奇跡とは一体なんなのだろうといろいろと考えていたけど、結局このゲームでの奇跡は、ジョストについて全くの素人であったごくごく普通の女の子が、大会で優勝してしまうというものにすぎなかった。これについては、たしかに奇跡は起きて、キャッチフレーズで見当外れなことは言っていない、とも言える。「恋する少女騎士(おとめ)は奇跡をおこす――」というキャッチフレーズの背後に映っているキャラクターは美桜であることも、プレイし終えた今ならば納得だ。このキャッチフレーズは美桜を表したものなのだ。
 (他のヒロイン? ……は、主人公と恋してなくても試合に出ているから、あんまりキャッチフレーズとは関係ない気がする……)
 とにかくこう考えると、このゲームのメインヒロインは美桜なのではないかという考えさえ浮かんでしまう。


 もう一つ、話しておきたいこと。ちょっと多めに引用している。

美桜「私が何かする時、いつも最初に助けてくれるのは貴弘くんだったから」
貴弘「……まあ、俺は美桜のがんばる姿が好きだからな」
美桜「……貴弘くんは、私のヒーローなんだよ」
貴弘「急にどうしたんだ?」
美桜「初めて会った時から、ずっと、ずっと見てたの」
昔を思い出すように、目を細めて空を見上げる。
美桜「試合している貴弘くんは、とっても格好よくて、キラキラしてて……」

美桜「貴弘くんは、私にとっての憧れだったから」
美桜「ずっと見てるだけだった」
美桜「ずっと……待っているだけだった」
美桜「一歩でも……ううん、半歩でも貴弘くんに近づけるなら、がんばりたい」

美桜「私の中にある、理想の騎士の姿は、いつも……ずっと貴弘くんだった」
美桜「一番最初にジョストをしてる貴弘くんを見て、心を奪われたんだよ」
美桜「私はそれに少しでも近づきたかっただけ……」
美桜「だからね、私がすごいって言うならそれは騎士の貴弘くんがすごいってことなんだよ」
美桜が真情を吐露する。
美桜の溢れる思いが俺に突き刺さる。
美桜「私は……貴弘くんに騎士になってほしい……」

美桜「……すごく、怖いよ」
美桜「先輩と向かい合うだけで、手も足も震えてくるくらいに。でもね……同じくらい、楽しいの」
美桜「昔、貴弘くんが試合の時に感じていたのは、こういう気持ちなんだろうなって」
そう言って、美桜は目を細めて空を見上げる。
……その瞳には、過去の俺の戦いが映っているのかもしれない。

 美桜にとって、主人公はいつまで経っても、どんな境遇にあっても、ヒーローであり、憧れ。
 また主人公が騎士を辞めても、ヒーローであって欲しくて、憧れであってほしいと希う。
 美桜が騎士になると宣言したことは、きっと、ずっと大きいことであるはずだ。


 まことに、少女が恋をするということを、奇を衒うことなくストレートに表現していた。
 俺にとって『ワルキューレロマンツェ』とは、そんなゲームだった。