機動戦士ガンダムF91 クロスボーン・バンガード 感想

 他の人の感想にも書かれているように、上巻全体の2/3は、劇場版の出来事以前の事に多く割かれている。劇場版で描かれていた部分に関しても、大筋は同じだが細かいところや台詞回しが違っていた。
 また、主人公やヒロインの心情描写が細かくあったりと、劇場版を観た人は必読と言ってもいいくらいの内容。F91の補完小説としては申し分ないように思う。

 大筋は変わっていないが所々の展開は矢張り変わっていた。F91を映画から見た俺にとって感動的な終わりというわけではなかったけど、これはこれで良かったと思う。ただ欠点としては後半の展開が駆け足すぎて、ここは映画に譲るというところか。加えてどうしても上巻の方が映画の補完という意味では強かった気がする。こちらにもそれがないわけではないが、上巻に比べるとその部分は弱いという印象。
 上巻を読んだ後に映画を見るということの方がよりF91の設定のバックボーンが分かって良いんじゃないか、という気がした。

総じて

 F91が結構好きだ、という人は必読でしょう。