ハローサマー、グッドバイ 感想
序盤はそれこそ少年と少女たちによる青春小説。と思いきや、中盤以降は少年と少女による恋愛小説であり、少年が大人になってゆく狭間においての戦争小説であり、そしてそれらが上手く噛み合った上での終盤は見事なまでのSF小説だった。
読んでいる途中で何度か伏線めいた文章に出くわしては、どのような結末になるのだろうかと思っていたが……まさかの、鮮やかなくらいのどんでん返しには舌を巻くほかない。
全ては最後の3ページのために。青春恋愛SF小説の傑作だ。
ドローヴとブラウンアイズの“未来に”祝福を!
- 作者: マイクル・コーニイ,山岸真
- 出版社/メーカー: 河出書房新社
- 発売日: 2008/07/04
- メディア: 文庫
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蛇足だけど、俺の求める話はこういう話なのかもしれない。