かくしデレ 感想
漫画を読み終えた時、Twitterにぼちぼちpostした文章を読書メーターの制限文字数に合わせて転載するか、あるいは読書メーターに書き込んだものをTwitterに転載するか、をしていて、大体この2つのツールで完結させてしまうことが常なのですが、今回ばかりはTwitterで色々と書きすぎて、どう考えても読書メーターの方にまとめ切れないと判断したので、こちらに書くことにします。
傑作な部分を説明していなかったので簡単に。
“かくしデレ”というタイトル通り、好きなのだけれどもそれを隠している女の子が、男の子とのエッチによって感情を明け透けにさせられというもの。ねっとりなエロも相まって蕩けていってしまうというシチュエーション仕立てが素晴らしい。絵も、プニプニムニムニな体とやわ乳の描き込み具合が非凡で、抜きツールとしても優秀でした。
で、話をpostの“文句あり”の部分に戻すと、その“とある部分”というのが、 です。
これだけだと分からんので具体的に。
掲載時期だけを初出一覧からひと通り引用すると、
11年08月号
11年06月号
10年12月号
10年02月発売
11年04月号
11年10月号
08年07月号
08年06月号
12年01・02月号
12年4月号
となっている。
“半分越えたあたりまで”の作品にあたるのが“11年10月号”までの作品で、“その半分越えたあたりからの2作品”にあたるのが、“08年07月号”と“08年06月号”。
そして極めつけの部分は、作者あとがきより
デビュー当時は漫画の描き方やツールの使い方もあまり分かってなくてもの凄い苦悩していた記憶があります。(たしかデビュー作とその次のを描いた後、紙面に載った自分の作品を見て「商業誌でコレはいかん」と思い一旦身を引き修行してました)
となっている。“デビュー作とその次”というのは、“08年07月号”と“08年06月号”の話で確定でしょうね。
俺がよく触れるパターンとして、デビューから今までのあしかけ○年の作品を“満遍なく”収録している、というものがある。例えばデビュー1年目を2作品、2年目を3作品、3年目を2作品、4年目を3作品と、描き下ろし1作品の計11作品――みたいな感じ。この場合、収録する順序にもよるんだけど、総じて「最近の作品であればあるほど良く出来ているから、段々うまくなってきているのだろう。次の単行本は期待できそうだ」となる。しかしこの作品の場合、デビュー時と、2年ほど修行であけた――結構上達した後の作品を収録であるため、上達過程のものがすっぽり抜け落ちていて、デビュー時の作品と上達後の作品の落差をより感じてしまう、という収録内容になっていた。
ここがちょっと俺としては文句をつけちゃいたいところで……と言っても、
何故わざわざ初期作を収録したし、と思わなくはないのだが、処女単行本にでも入れ込まないともう収録する機会もないんだろうな……とも思うわけだから、余計にこう複雑なのである。
俺の基本的なエロ漫画の読み方として、
というものがあるので、まあ大体エロ漫画の感想を述べる際にいつも言っているけれども今回も例のごとく、「これからが楽しみ」ですね。
いろいろ書きましたが、初期作品を除けば傑作であることは間違いないので、興味のある方は是非、夜のお供にどうでしょうか。
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