シー・マスト・ダイ 感想

 3月17日に読了しました。


 近未来の日本で超能力を持つ中学生が自分の好きな人のために戦う話。
 キャラクターの設定や行動は多少詰めの甘い所が見受けられるものの、全体は概ね良好です。この話の本筋に大体合っていました。テキストは可もなく不可もなく。起承転結の転の部分で話が大きく動き、最終的に序盤のイメージとはかけ離れた方向へ話は進むが許容範囲内でしょう。
 一つ物申すならば、ハードにしろとは言わないけれどもこの内容にこの絵師の挿絵はどうなのだろうか、と。違和感がありました。
 総じて、サイキックSFの佳作です。ガガガ文庫らしい作品でもあります。


シー・マスト・ダイ (ガガガ文庫)

シー・マスト・ダイ (ガガガ文庫)