時砂の王 感想
3月15日に読了しました。
物の怪に襲われていた邪馬台国の女王・卑弥呼の元に使いの王を名乗る者が現れたが、その人物は敵を追うために2300年後の未来からやって来たのだった、という話。
背水の陣である時間遡行戦における使いの王と女王のやり取りが、最後には感動無しでは語れない内容となっていました。タイムパラドックスの扱いも上手く、縦横に広がる話の規模の大きさにも感嘆。
そして何よりも、高密度でありながらこのページ数が少なく纏められていることには舌を巻く他ありません。文章の勢いもよく、様々な要素が詰め込まれていながらもすっきりと読めます。
傑作でした。
- 作者: 小川一水
- 出版社/メーカー: 早川書房
- 発売日: 2007/10/01
- メディア: 文庫
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