神なる姫のイノセンス 2巻 感想

 話の大筋は、新たな人物が登場する以外、1巻と比べた時に主人公を取り巻く状況がかなみと契約した以外になんら変わっていませんが、主人公のヒロインに対するツッコミ、ハーレムという設定を活かしたキャラクターのかけあいなど、安心して読めるシリーズになりつつあります。逆に言うと変化に乏しい感じも否めませんが、MF文庫Jらしいラブコメディーではないでしょうか。テキストもサクサク読めてグッドでした。
 また、1巻の時から思っていたことは妙にエロいシチュエーションですね。鏡遊氏がシナリオライターを担当しているエロゲーでは、こうも露骨なエロシチュはなかったと記憶しています。一応MF文庫Jを買う層(――中高生以上でしょうか)に合わせているのでしょうが、どうもエロく感じました。そしてそれが楽しみになりつつあります。
 ただし、挿し絵の出来に若干の不安があります。この人が挿絵を担当している他作品を書店で見かけたのでパラパラと捲ってみましたが、こういう絵柄なのでしょうか。いわゆる“絵買い”をしているわけではないのですが、いわゆるライトノベルレーベルの文庫本を買う以上、気にならないわけではありません。


神なる姫のイノセンス 2 (MF文庫J)

神なる姫のイノセンス 2 (MF文庫J)