花×華 2巻 感想

 ちょうど1ヶ月前に読了していました。感想も書いていたのですが、こちらでは初出ですね。


 岩田洋季はこのシリーズで初めて触れたのですが、1巻で薄々勘付いたことが2巻まで読んで確信に変わりました。それは起承転結が至極明解すぎるということです。よく言えば、その巻の最後は落ち着くところには落ち着くだろうと安心して読めますが、悪く言えば、毎回これだと新鮮味がありません。収まるべくして収まりすぎているのです。
 いわゆるライトノベルレーベルから刊行されている作品においては単作が少ない。これを言い換えると、多数の作品が数巻に渡ってシリーズ化するゆえに続きを読ませるための工夫が求められるということになるのではないでしょうか。本巻には次巻も読みたいと思う要素があったにはあったのですが、同時にこのキャラクター性とラブコメでどこまでやっていけるか疑問でもあります。


 まあ、1巻同様モロ自分好みではあるのですが、それで話が済むのならわざわざ感想なんて書かないわけで。


花×華〈2〉 (電撃文庫)

花×華〈2〉 (電撃文庫)