高校デビュー 1巻 感想

 河原和音先生の先生!は読んだことがあって、それ以降高校デビューはいつか読みたいと思っていた少女漫画。ただ買う機会が中々なくてその内読めたらいいやと思っていたんだけれど、昨日妹がGEOで7巻まで借りてきた。ここで読まないとしばらく読めないだろうなと思い、妹から借りて読み始めた。

 1巻の1話目から強烈に惹きつけられた。「高校生になったら自動的にみんなカレシできるんじゃないかと思ってたんだけど」という部分はもちろんのこと、町で偶然出会ったモテそうな男の人にもう会うことはないんだろうな→実は同じ学校でしたー!みたいな本当にベタなご都合主義の部分まで。元部活少女しかも運動部所属で、人一倍“とにかく努力する”という姿勢を恋愛にも活かそうとして頑張る主人公(少女漫画なので主人公は女です)は好感が持てるし応援したくなる。また、トラウマで恋愛することに臆病になってしまったヒロイン(少女漫画なのでヒロインは男です)が、巻を重ねていくごとに主人公(女)への気持ちの変化がどうなっていくのかが今後の見所だろうな。
 もう一つ重要な点は、この漫画の主人公(女)は「とにかく高校生になったら恋愛がしたい! だからあたしに恋愛を教えて!」と、つまりは形から入ろうとしている点。例えばそれは「書きたい話があるわけでもないのに(どういう話を書きたいのかがよく分かっていない、気付いていない)とにかく『小説家になりたい!』と言って小説を書く指導を請う」みたいな人と同じようなものだ。ちょっとその考えは順序が逆なんじゃないかと思うんだけれども、もちろん形から入る恋愛というのも物語の一つの楽しみ方ではあることは間違えなくて、そういったある種の矛盾を孕んでいる点も含めてツボに入った少女漫画かな。
 続けて2巻以降も読むよ。


高校デビュー 1 (マーガレットコミックス)

高校デビュー 1 (マーガレットコミックス)