新刊を確認するということ

 この場合の新刊は、毎月の文庫本の新刊について。

 大学一年の春に本屋でアルバイトを始めて、今でも続けているんだけど、本屋で働き始めてから毎月事前に何の本が出るのか、具体的には、自分が追っかけている作家さんの本が出るのか、ということについて調べておく癖がついた。Googleで、「新刊 確認」でググれば新刊表が出てくるから、それを使って調べ、気になるものや確実に買いたい本はタイトルやレーベル、発売日等をメモすることを、ここ二、三年続けている。

 さて、俺は今日こんな文章を見かけた。

 

世の中には沢山、倒産した出版社や打ち切りにあった作品や作者に何かしらあって続きが出なくなった作品などがありますが、特に何の情報もなく続きが出なくなったシリーズものは扱いに困ります。電撃とか富士見とか、数年経ってから普通に出てきたりするから…っ!ガガガ文庫のガタログみたいなの作ってほしい。あれ超便利。


 ここで俺は、新刊を毎月確認していれば、別に数年経って出てきても事前に知ることは出来るよなぁ、と思ったんだよね。つまり、新刊が出たということを知らずに、見逃すことはないんじゃね、と。
 ただ、そんな毎月新刊を確認する人はかなりの本好きか、書店での勤務経験がある人くらいかな、とも思ったんだけど、その人のbio欄に、

1日1冊は読まなきゃ気がすまない読書中毒


 と書いてあったから、あれ……? と。
 一日一冊、何かしら本を読んでいて、あまつさえ自分のことを読書中毒とまで言っている人が新刊は確認しませんって、ちょっとどういうことなのかよく分からなかった。それだけ読んでいるのに新刊は確認しないの? っていう。
 いったいこの人はどういうアンテナの張り方をしているんだろうか。