情婦 感想

　テンポの良い展開や小気味良い掛け合い、所々に笑いやユーモアがありつつも周到に張られた伏線と小道具、俳優もさすがハリウッドの大スターや名優というべきか、かなりの好演だった。
　そして終わりに「この映画の結末を未見の人に話さないでください」という注意書きのある映画の起源と言われている映画がこの『情婦』だが、その噂に違わずラスト10分における展開は素晴らしかった。
　『情婦』という邦題が酷いことを除けば――ほぼ関係ない邦題――、法廷ミステリーの最高傑作と言ってもいいのではなかろうか。余談だが、他の法廷ミステリーに興味が出てきた。
　どんでん返しを堪能したい人はこれを見ろ、と言ってもいいと思う。傑作でした。

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