華竜の宮 感想

 3月7日に読了済みでした。


 地球上の多くの陸地が水没した後に迫り来る試練と、それに立ち向かう外交官、そしてそれらの最期を描いた作品です。
 様々なSF要素てんこ盛りである本作、一見するとやり尽くされた感のある設定や要素ですが、最新の科学をベースにしていたり、著者らしいものがあったりして飽きずに一気に読めました。
 作者後書きに「同世界観の違う話を書きたい」とあるように、この作品から様々な作品が生まれてくるような気がします。それだけ、いろんなものが入っていました。海洋SFの大作であり傑作です。


華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)

華竜の宮 (ハヤカワSFシリーズ Jコレクション)