ベイビーステップが面白すぎる件について。
いやあ、これは面白い漫画ですね。
とある個人系の漫画レビューブログで1位を取っていた漫画で、その記事を見た時は何とも思っていなかったんですが、頭の片隅には少し残っていました。
元々スポーツ漫画ってのにあまり興味関心がなくて、ほとんど読んだことはありませんでした*1。でも1位を取るくらいだから面白いのだろうなあと。『惑星のさみだれ』や『GIRL FRIENDS』や『鋼の錬金術師』を抑えての1位だったので、なおさらそう思っていました。まあ、「個人系のブログなんだからその人の嗜好が出ていて当然だろ」と考えなくはなかったのだけれども。
それから少し時間が経って数日前になりますか、amazonを適当に巡回していたところ、ふとした拍子に15巻の表紙が目に止まりました。そこでなぜか分からないんだけれども頭に「ビビッ」ときて、「もしかして俺は読みたいんじゃねーの」とか「いやいや巻数揃えるのは金が……」とかいろいろと頭の中でぐるぐる思考していたんだけれども、どうにも我慢ならなかった。
というわけで試しに読み始めたら、もう、これが止まらない止まらない。
前述の通りスポーツを題材にしている漫画なんですが、スポーツ漫画に代表される、現実ではあり得ない人間離れした、ともすれば超能力的な技の応酬やぶっ飛んだ特異な能力が制するという感じではなくて、ちゃんとした「論理」を基に主人公が「努力」していくみたいな、そんな感じで話が進んでいきます。
で、この漫画で描かれているスポーツは「テニス」。主人公がとある出来事をきっかけにテニスと出会い、その魅力に段々と目覚めていき、とある大きな目標を持つまでに至ります。そしてそれを目指して数々の強敵と試合に臨んでいくのですが、主人公に立ちはだかる敵は一筋縄ではいきません。
どうやって状況を打開し、その敵を打倒するのか。
その過程における「論理」がやがて「理論」となり、そして「努力」によってその「理論」を自分のものにし、成長していく。まさに成長物語なんですが、この一連の流れに裏打ちされた展開に本当に引き込まれます。
また、少年漫画らしい恋愛エピソードも、恋愛漫画に比べると段違いに少ないんですが少しずつ描かれるようになり……。
と、まあ上記のように、露骨なまでに王道な少年漫画と言えばそうなんですが、これがとにかく面白いのなんのって。
もう今更、少年漫画にはまるなんてないだろうなあと思っていた俺ですが*2、いやはや読んでみるものですね。
以上。ベイビーステップ、マジでオススメです。続巻が待ち遠しい。
- 作者: 勝木光
- 出版社/メーカー: 講談社
- 発売日: 2008/02/15
- メディア: コミック
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