円環少女 7巻 感想

 『円環少女』シリーズの短編集。普段のシリアスは鳴りを潜め、ギャグ色が全面に出ていました。しかし、時折鋭い一文が入ることもあり、緊張感が全くないわけではありません。
 明らかに短編のためだけに用意されたキャラクターと魔法大系が登場しますが、よく作りこまれています。本編に登場していてもおかしくないと言わざるを得ない出来でした。
 短編集なのですが、次巻への布石もしっかりとあります。夢とは束の間の休息、夜明け前とは嵐の前の静けさといったところでしょうか。