水月 感想

登場人物は全員18歳以上と偉い人が言うんだから安心だよね。わはー
ってことで、F&Cの『水月』をやり終えました。


未プレイの人は「あとシナリオ〜」のところからは飛ばしたほうがいいかもしれません。


すっげーなこれ。
なんか・・俺本格的に目覚めたかもしれない。ロリとかロリとかロリとかロリとか聖水とかロリとか。しかもスパッツだよスパッツ!
今まではロリも巨乳も半々くらいでいけてたんだけど、今回からロリと巨乳を7:2くらいにします。
あとの1は普乳で。


ってそんなことどーでもいいんだよ!!!
つーかタンポンとか反則だろ・・。
しかもこの後主人公がタンポンを抜いてそこから血が出て愛撫の後におしっこ漏らすんだぜ?
もう俺にどうしろと言うんだよ・・シナリオゲーは所謂『シナリオゲー』故にあまり抜こうという気にはならないんだけど抜いちゃったよ俺!!!


ロリは手折るもんじゃねえ愛でるもんだって某ゲームの人物が言っていたけど、抜いてもいいよね・・。だってそこにわはーがいるから!
わはーの前にはメイドの雪さんとか霞んでしまいます。


真面目な話をすると、CGは2002年発売にしてはいいと思います。
ゲンガーもさることながら塗りはかなりよいかと。
ちなみに個人的にはみずかべのちこたむの絵の方が若干好きだったりする。個人の好みの差です。


あとシナリオ。結構難解だと思います。
伝奇と民俗学、神話なんかも盛り込んだ話・・・に見せかけてこれってかなりのSFなんじゃないかと(解釈にもよる)。
人間の可能性とか、個人的には非常に好みでした。
日常と非日常は夢が現で現が夢でといった感じ。
要するに『水月』というタイトルそのものの内容です。


自分が今見えている世界が他人も同じように見えているとは限らない、いわゆる情報の不確実性をついている。
エロゲではあまり問題にされない複数ルートシナリオに起きがちな矛盾に説明をつけてしまったとも言えるんじゃないかと。
minoriのefなんかはこれを群像劇という手法で解決しようとしてますね。


特定の女の子を選択した場合、普通に考えれば他の女の子は嫉妬する。
ヒロインたちは基本的に排他的で、他のヒロインの存在を許さない。
それを真っ向から描ききってます。
特に雪ルートなんかはひどいですよね。・・ある意味一番純愛しているルートなのかも。


だからこそ、隠しルートである鈴蘭が天使のように燦然と輝いていると思うわけです。
まさに隠しキャラ。個人的には一番好きなルートです。


あのライバルたちの存在をも肯定する純粋さは異能に見える。
登場人物が最後まで全員残っているのは鈴蘭ルートだけですからね。


とまぁ色々語ってますが、2002年作品にしてボイス無し、ボーカル曲無しというのはある意味物足りないなあと思わなくもないけど、むしろそれがぼんやりとはっきりしない世界観をより際立たせていると思います。
そして何と言ってもビジュアルノベルであることこそが、プレイヤーに『読む』という行為を追及させている。メタ的なシナリオ構造からもそれは伺えます。


あと何と言っても癒しでしょう。
ロリに癒されるも良し。
メイドさんに癒されるも良し。
ロリに癒されるも良し。
わはー(CGのキャラ)を愛でるも良し。
文句無し。
キャラ性もちゃんと重視されているのは好評価です。


以上、水月の感想でした。
とりあえず柳田国男の『遠野物語』を読んでからまたプレイするかもしれません。


水月 パッケージリニューアル版

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