ここがあのゲームの感想ね - WHITE ALBUM2感想

　ICは発売当時、つまり2年前の3月末に終わらせていた。
　CCは、発売時に予約で買ったんだけれども、諸事情により積んでいた。
　で、この度PC新調したってことで、プレイ。

　丸戸信者の俺にとってようやく最後までプレイできた…と、まずはそういう意味で感慨深いものはあった。なにせ、ICからCCまではリアルタイムで待ったので。で、俺はエロゲでそうやって待つ、って経験をしたことがない人間なので。
　ぶっちゃけ、エロゲなんぞで、非常に、感情をぶん殴られる、という体験をここまで出来たのは久々だった。"エロゲなんぞ”と書いたけど、素直にそう言えることで、以前までは数少ないとはいえ様々エロゲをプレイしていたこそ、強烈にそう思った。それこそ、エロゲやり始めた初心者（という言い方が正しいかどうかはさておき）の頃みたいに、とにかく話を先に進めるのが楽しかった…のは間違いない。

　全ルート終わらせたあと、15分くらい、本当に適当に批評空間とかスレの感想を見ていて考えていたけど…うん…この『ホワルバ2』は、ただの好き度合いでいくと、丸戸作品の中では1番ではなかった。
　正確に伝えたいから説明すると、ICでヒロインらしい人物である「かずさ」と「雪菜」が、CCではメインヒロイン。そしてCCにおける他の3人「小春」「和泉」「麻里」は、ヒロインではあるけれども、「かずさ」「雪菜」と比べると、1つ落ちる、けれどもヒロイン扱いでちゃんと個別エンドもあるという形になっている。
　で…その3人の小春・和泉・麻里さんルートが丸戸作品のにすごく近くて…そっちの方が好きだった。
　というのも、俺はホワルバをやったことがないので、どういう締め方がホワルバっぽくて、ってのがよくわからん…まあ雪菜トゥルーも丸戸っぽい大団円的終わり方だったし、かずさエンドも好きではあるんだけど…やっぱりメイン2人以外のヒロインの方が多分、普通に楽しめていたかな、と。
　ただ、なんつかIC、CC、……と通しての全体の演出とかセリフ回しとか…「あー多分ここ読者の反応をニヤニヤしながら予想していたんだろうなあ」と思うような部分は…今までの丸戸作品のなかでは一番だった。
　話は至って、まあ全編を通して普通の重たい恋愛話、今流行の萌えを貴重とした学園もののエロゲーとかが絶対に回避しちゃうような話なだけなんだけど、それを読み手に伝える演出周りとか、あと構成…読み手が知っている／知らない情報の扱いと、読み手は知っているんだけれども主人公は知らない、とか、読み手は知らないんだけれどもゲーム内のヒロインは知っていて、それを読み手に明かす演出…等々の出来がすごくよくて、これは上手いな、って感じた。

　俺はエロゲやり始めの頃から、回想シーンとかって大体、あとどのくらいかなーと思っていつも目安程度にルート終わるごとに確認する…どこの回想シーンが埋まってないから、あとはこいつだけをクリアすればいいんだ、とかね。
　でもこのゲームで、現時点で提示されているものが全てじゃないよね、ってことをえらく痛感した。

　あと、これをプレイし終えたあとに、強烈にパルフェとNG恋を再プレイしたくなった。
　で、ここからが俺の感想というか感じた核心なんだけれども…どこがどうとは言えないんだけど、パルフェやNG恋は定期的にやりたくなるのに、じゃあホワルバ2はそうか、ってーと、そうじゃないんだよなあ。
　話が重いから、って理由じゃなくて。だって、ホワルバ未体験の俺にとって、ホワルバ2の修羅場というか、重いシーンは、ショコラやパルフェやNG恋の重いシーンの延長上でしかないというか、別にいつもの丸戸シナリオじゃん？　っていう。
　あくまで今までやってきたことを、今回はいつもより強烈に書いてみたそんな集大成、としか。
　ICをプレイする前は、あー丸戸は修羅場っぽいのを今までにも普通に書いてきたし、実際そこが特に好きだったから…ホワルバやったことないけど三角関係が書かれているゲームらしいから、そういう意味ではマッチしているのかなあ、とは思っていたんだけどね。

　こんな感じですかね。
　絵は、むら様が劣化し過ぎで…というか、不安定すぎ。
　音楽は、可もなく不可もなく。
　ボーカル曲は、シナリオにのめり込めたならばわりと良く感じるんじゃないでしょうか、ってところ。

• リンク

　WHITE ALBUM2 -introductory chapter-
　http://leaf.aquaplus.jp/product/wa2ic/

　WHITE ALBUM2 -closing chapter-
　http://leaf.aquaplus.jp/product/wa2cc/

WHITE ALBUM2(「introductory chapter」+「closing chapter」セット版)